今日、うららちゃんとこのみちゃんとお喋りしてたら、
好きな男の子の話になったの。
だから、こなつは純君って答えたんだけど、
そうしたらふたりともビックリした顔しちゃって、
「こなつちゃんって大胆なんだね」とか
「そんなハッキリ言えて羨ましい」とか言われちゃった。
どうして?
だって、好きな人を好きって言っただけだよ?
だから、純君はちょっと意地悪だけど、本当は優しいし、面白いし、
一緒にいて楽しいお友達だもん。
って言ったら、そういう意味じゃないよ、
男の子として好きな人の話だよって笑われちゃった。
変なの、じゃあどこも間違ってないのに、
純君は大好きな男の子のお友達なんだから、あってるよね?
だけどなんだかふたりの話を聞いてると、それもちょっと違うみたい。
恋とか恋愛とか恋人とか、そんな言葉がいっぱい出てきてチンプンカンプン。
恋って何?
恋人って何?
それって何か特別なもの?
ん~、よくわかんない、考えてもわかんないものは考えるだけ無駄だもん、
だから考えるのや~めた。
だって、そんな事でうんうん唸ってたら頭が痛くなっちゃうだけだから、
そうしたらまたいつもみたいに記憶が無くなっちゃう。
そうなんだよね、いっつもそう。
嫌な事とか痛い事が起きたら、こなつって暫く記憶がないの。
もう慣れっこだから良いけど、やっぱり記憶のない時間は気になっちゃう。
もしかしたら、もの凄く楽しい事があったかもしれないって思うと、
なんだか損をした気分になっちゃうもの。
そんなの絶対もったいない。
だから頭の痛くなる事は考えないの。
だから、恋なんて知らなくていいよ。